『波動医学を調べている時に興味深い研究を見付けたんだ』
1週間「褒め称えた」植物と「罵詈雑言」を浴びせられ続けた植物
その結果は驚くべきもので、前者は多く葉を広げ成長し、後者は明らかに葉の量が少なく、健康状態が著しく低下した
『という研究結果』

「…まぁ、有名っちゃ有名な話ですよね」

『そう。有名。でも興味深くてねぇ』

「……興味深い…ですか…確かに…「褒め称えた。罵詈雑言」と表現されるからには、おそらく言語は日本語で行われた実験。英語では?ロシア語では?現在では使われていない言語では?研究対象の植物も、日本が産地であれば植物が日本語を理解しているという事になりますし、アメリカから輸入された植物に日本語でその実験をした場合どうなるのか?…そもそも「葉を広げ成長」というのは…1週間やそこらでそこまでとなると、かなり成長の早い植物か、もしくは発芽したばかりの植物で、何種類の植物のどの程度の成長度であったのか…ツッコミ所は満載です」

『うん、うんうん、良いね、良い、良い』

「実験で使用された「音声」は録音だったのか?口頭だったのか?も気になります」

『うわぁ〜…素晴らしい…素晴らしい素晴らしい…素晴らしいねぇ…しかし残念ながら、その辺りは全く説明されていなかったんだよ』

「Σ( ̄□ ̄;)…それは…実験とは…」

『おかしいよねぇ?だから調べ直してみたんだ。植物の種類、育成度合いや音声を一定にして実験し直した』

「そりゃそうなりますよね」

『んで、訳の分からない存在を発見してしまったんだよねぇ…』





「訳の…分からない?」





ベン.データは震えた
「P」という偉大な人間の口から「訳の分からない存在」というワードが出て来たのだ
コレは、ただ事ではない

その思考を見透かした様にニヤニヤするP












『音波と電波の二重性、だよぉ』













「粒子と波動の二重性ですか!それなら少しは…え?」

『音波と電波の二重性、だよぉ』

「Σ( ̄□ ̄;)」








〜「粒子と波動の二重性」〜

とても簡単に言うと「光」が「粒子と波」の二つの性質を持つ特別な存在である、という証明
「粒子」と「波」に関しては「二重スリット実験」でYouTube辺りで検索して観て頂けると、物理や「神」の存在について、とても考えさせられる面白い動画が観られます
「量子」が出て来るのですが、まぁ「粒子」の、もっと小さいヤツと考えて下さい
「音波と電波の二重性」は、現代では検索しても存在しません








「おおお、音波と電波の二重性ですか!?あり得ない!伝わる媒体が根底から違う!速度も波も!」

『んーーーーー!?だから言ったでしょう〜?「訳の分からない存在」って』

「と、取り乱しました、すみません」







このおじさんは、たかが植物から、いったい「なに」を見つけたのだ?







『実験は、先の実験が「褒め称えた。罵詈雑言」という日本語を使用していた為、日本語で行った。内容も、もちろん先の実験と同じだ。しかし「録音だったのか口頭だったのか?」は分からないし、植物の種類、育成度合いも不明、なので、夏休みの自由研究で使われるくらい成長速度の早いアサガオの種植えから4週目の日本産個体を使用。音声は録音音声。結果は、見た目からは分からなかった』

「なるほど…分からなかったのですか…Σ( ̄□ ̄;)分からなかったのですか!?」

『おかしいよねぇ?同じ実験をしたのに分からなかったんだよぉ?おかしい…おかしいおかしい…』

「まぁ、ですから「見た目からは」なんですよね」








うわぁーーーーーーー!!!


大きく鳴くP
すでに全く驚きはしないベン.データ
それにしても、四方八方の部屋の隅に鼻を押し付けながら話ているのに、あの鼻は大丈夫なのだろうか…
先生の鼻が心配だ…








『そう。「見た目」からは……あの実験は、そもそも「波動による、何かしらのエネルギーが植物に影響を与える」っていう実験結果を「目視確認出来る」レベルで証明する実験だった…と、思われる』


うわ、鼻赤っ


「しかし、先生が行なった限り、影響は無いという結果に行き着いた…」

『うん、うんうん、うん、素晴らしい。だからそこで「逆に」考えてみたんだ』

「逆に?」

『そう「逆に」…波動による、何かしらのエネルギーが植物に影響を与えるっていう実験結果を目視確認出来るレベルで証明する実験を「された植物」から「目視確認出来ない何か」を発見出来るかもしれない、という考え』





ゴクリ…
ベン.データが唾を飲み込む音が聞こえる






『そもそも「褒め称えられた」植物も「罵詈雑言」を浴びせられ続けた植物も、見た目は何も変わっていなかったのだから、まぁ、何かしらの前提でも無い限りは普通その二つの個体をさらに調べるという事はしない』

「ほら見ろ、何も変わらなかったじゃねーか、バーカ。で終わり…」

『そこなんだよ、ベン君。そこなんだ。実際に、君も知る通り「音」と「植物」に関する実験は多く存在しており「褒め称えられた植物と罵詈雑言を浴びせられ続けた植物」に、大きな違いが現れたという結果も存在している訳だよ。恐らくは「目視確認」が可能であった実験の結果は「植物の個体差」に依存していると考えられる』


「………」


『人はいつも「科学的に〜」と話すのが大好きだけど、本来の「科学」は「科学」で「証明」出来ない事象を「科学」で証明「出来ない」という所まで「科学的に証明」する学問だ』

「ミレニアム問題…とか…そんな感じですよね」

『そうだね。数学のミレニアム問題も、その全てが証明可能か不可能か「分からない」だから「証明出来たら」100万ドルだし「証明不可能と証明出来たら」100万ドルだ』

「可不可は糾える縄の如し…日本では有名な「諺」という名言の様なモノであると聞いた事があります」


『うーーん…ベン君、少し君は科学者過ぎだ…正しくは「禍福は糾える縄の如し」だよぉ…』

「日本語は少し面倒くさすぎます…」


『話を戻そうか…』

「お願いします!」


『この世界は、実に多くの「波」によって支配されているよねぇ?物が見えるのも光の波、音が聞こえるのも空気の波、スマホが使えるのも電界と磁界の相互作用の波だ。だからこそ実験対象の植物が、今回の実験により「目視確認」こそ出来ない結果ではあったが「褒め称えた。罵詈雑言」の影響を受け「何かしらの変化を起こしている」という結果を「前提」とした』

「褒め称えた。罵詈雑言…「音波」による「植物という物体」への影響とその変化…ですか…難しいですね」

『うん、うんうん、そうなんだよ。うん。「水」が音によって「揺れる」という様な簡単な事ではない』

「人間という物体が「音」を受ければ、それはすなわち「聴く」という事で、特に精神面に大きな影響、変化を及ぼしますし実証も難しくはない。しかし、それがモノ言わぬ植物となると…」

『うわっ、良いね、良い、良いね良いね。その通りだよ〜。まずワタシはその観点から「植物の精神」を証明しようと試みた、しかし、葉に電極を着けてピーピー鳴るだけで「植物もしゃべる!」だから「精神は在る!」は、通じない』

「……ずいぶんと…前時代的な…」

『うわっ。端的に比喩っただけだよぉ』

「(比喩った、って…女子高生か…)ですよねぇ(^^」

『結論「植物の精神」は、やはり証明所か、その存在の手掛かりすら掴めはしなかった』

「……では、やはり…実験で使用された植物は「褒め称えた。罵詈雑言」の影響を受けてはいなかった?」




うわぁーーーーーーー!!!
またも響くPの鳴き声、ますます赤くなる鼻




『違う。ベン君。全ては否定から入ってはならない』

「(話が回りくどいな…)いや、そこの所は重々理解していますよ!そろそろ教えて下さい「訳の分からない存在」…「音波と電波の二重性」…先生は、何を発見したのですか?」




ニヤリと笑うP




ごめん、ごめんごめん。そうだね。少し長くなり過ぎたねぇ、ごめん













「音波と電波の二重性」…それはまるで「波」の「遺伝子」だ