先生の「世界」を視ていなければ、こんな事、思い付きもしなければ考えもしなかった…


「地球」を媒体として、その歴史を刻み続ける「海」







ああ…










光が、なぜ「波」の性質を持つのか…

「二重スリット実験」によって明らかになった「波」の性質と「観測者」の影響












ああ…………














凪の海に、輝く星空













なるほど…















『やはり君は…素晴らしい…』

「海に映る輝く星空…足下の空…上は四つ目、下は五つ目…」

『……そう…理解するに至るよねぇ…』

「あくまで、オカルトに過ぎない思考であると判断しますが………光が「波」の性質を持つのは確かです…そして、海面に星空が映れば…」

『………うん、うんうん、うん…』

「海は星空の光、つまり「波」を受け取り「宇宙を記録する」という事になります」

『ハラショー!オーチンハラショー!うわぁーーーーーー!!!』





鳴き叫び走り出すP!





「Σ( ̄□ ̄;)コレはまずい!」




このままでは、間違いなくPは海岸のすみっこまで走り続けるだろう
なぜ、すみっこなのかは全く理解出来ないが止めなくては!



だってこの浜!!めっっっっちゃ広い!!!




「待って下さい!先生!せんせーーーーいっ!!!」



『うわぁーーーーーー!!!』



「せんせーーーーいっ!!!」



















研究室に戻った二人



『では、話を戻そうかベン君…んーー?なにぃ?大丈夫ぅ?』



今ここで…肩で息をしているのはお前のせいだ…P…




「い、いい、いや、大丈夫で…す…」

『んー?そーーーお?なら話を戻そうか…』

「お、お願い…しま…す…」




ワタシの民族に伝わる伝承


神々の
海は六つ目
人は四つ目

風は遺し
海は知る

神の民は海を渡り
知の世界を感じるばかり

空知る民は海を超え
足元に広がる空へ船を出す

上は四つ目
下は五つ目
神は六つ目





上は四つ目…下は五つ目…神は六つ目…
人間は、一つずつ海を知る事で彼等の域に到達する…


「彼等…?」


神だよぉ…神様だ…神の海に、到達するんだ


「なるほど…」


その「世界」を知る為にワタシは奮闘し、ついに、先程君が理解した「光」に与えられた役割り、つまり「波」の思想に至った訳なんだよねぇ


ずっと気になっていたんだよねぇ…「上は四つ目、下は五つ目、神は六つ目」の、前「空知る民は海を超え、足元に広がる空へ船を出す」の一節が…


足元に広がる海…凪の海に広がる星空は、まさにその一節そのモノだった…そこでようやく、ワタシは「光」が海に、宇宙の歴史を刻む為の存在だと確信したんだよぉ………すぐにその仮説に辿り着くなんて、本当に君は素晴らしい


「い、いやいや!そんな!素晴らしいなどとは!冒頭でも記した通り、先生の「世界」を視ていなければ、そんな事、思い付きもしなければ考えもしなかったですよ!」











んーーーーー!?「冒頭で記した」!?なにぃ?なんの話ぃ?


Σ( ̄□ ̄;)










『ベン君…そこは空気読み過ぎだなんだよ…』
「いや、だって、先生が「この世界が、もしも誰かに書かれた物語だったとしたら」とか言ってたから…読者にとっては、確実に読み流すであろう文面だったので…」
『ワタシの話のカッコ(『』)が無いんだから、ココはワタシの話パートなのよ。そこ理解しないと』
「書く側もアレですけど、書かれる側になるとクソ難しいですね…」
『いや、そこは理解しないとーーー、だから何年やってんのよこの業界』
「すみませんでした…」
『ベン君の話からやり直しでシクヨロ』















「い、いやいや!そんな!素晴らしいなどとは!先生の「世界」を視ていなければ、そんな事、思い付きもしなければ考えもしなかったですよ!」


んーーーーー!?謙遜しなくて良いんだよぉ、本当に君は素晴らしい…
この空…海…星…全てに「波」が存在する
そして至ったのは「ガヤトリーマントラ」の概念


「………まさかの…サイババ大先生…ですか…」


あくまで「概念」の話だよぉ、そして「波動医療」への応用…


「………」


うわっ…まぁ、そうなるよねぇ…でもね、全ては否定から入ってはいけない
だから調べてみたんだよぉ、このワタシがねぇ…
詳しく話てしまうと大変な事になるから絶対に話さないけど、結果はやはり、とても残念な結果だったよぉ
しかし、成果は在ったんだ
ここから先は「波」と呼ぶより、より具体的な概念である「波動」という言葉を使った方が良いかなぁ…?



「…先生…そのお言葉はさすがに…ちょっとムカつきますよ…」



うわっ…ごめん、ごめんごめん…


「僕だって、先生程ではないにせよ、そこそこ結果を出している科学者です…「波」と「波動」の根本的な違いなど嫌と言う程…」


そこなんだよねぇ…そこ!「それでも地球は回っている」んだよねぇ…
だから調べたんだよぉ


「そこ?そこって…どこですか?」


世に、はびこる「波動医療」…医療はともかく「波動」が「生命」や「物質」に影響を与えているという考え
それも否定せず研究してみたんだよねぇ…
そしたらね、やっぱりその通り「影響」は与えられていたんだ


「Σ( ̄□ ̄;)ま、まさか…波動医療は…証明出来る!?」


んーーーーー!?そんな訳ないの分かるでしょーー、ダメだよぉーーー
そうじゃない
目を向けるべきは「地動説」と「天動説」だったんだよぉ


「………全く…理解出来かねます…」



地動説と天動説…地球が回っているのか?空が回っているのか?
「波」は確かに「在る」…では
この世界は「波」が動かしているのか?「物質」が動かしているのか?
答えはやはり「海」に在ったのだよ
諸説はワタシが色々組み上げたが、最適解として「津波」の概念で説明しよう
例えば、海底地殻変動による大地震で津波が起こった時、海には膨大な「波」が生まれる。しかし「波」は地殻変動によって生まれ「海に記録」を残しただけで、実際に津波を起こすのは地殻変動のエネルギーだ
「波はとてもエネルギーが弱い」んだよねぇ…ただし「伝える力はとても強い」
そこで「波」は「記録する存在」だと確信したんだよねぇ…


「………モチロン僕はその話、理解出来ますが……あまりにも難しい話で、そうなると、ソレ説明するのに物理学の本一冊書ける題材ですよ………この世界が、もしも誰かに書かれた物語だったとしたら、読者が…とか言ってたクセに分かりにく過ぎる…」



うわぁーーーーーーー!!!ごめん、ごめんごめん
簡単に言うと「波動説」と「物動説」とでも呼ぼうかねぇ…
この世界は「波」が動かしているのか?「物質」が動かしているのか?という問題
「波はとてもエネルギーが弱い」しかし「伝える力はとても強い」
日本近海の海底地殻変動により大地震が起きた時、日本列島に迫り来る津波は「地殻変動が起こった場所の波」が「そのまま流れて来た波ではない」って所が重要で、「波」のエネルギーはとても弱く、ただ「記録」するだけ。しかし「伝える力はとても強い」故に日本に来る津波は「地殻変動によるエネルギーそのモノ」が「波の伝える力」で運ばれて来た現象でしかない、そこがとても重要なんだ




「……………(完全に読み流して良いパートだな…)………」




んーーーーー!?まずい、まずいまずい…まだ分かりにくいかなぁ?


「いえ…とても分かりやすい説明だったと思いますよ(ニッコリ」


うわっ、良かった、良かった良かった


「まぁ「質量と重さの違い」みたいな事を説明してみたって事ですよね(^^」









ベン.データの軽く放ったその発言により、Pの態度は一変

いつもの鳴き声を…より大きく発し、部屋の隅っこに鼻をコレでもかと言う程押し付ける




「Σ( ̄□ ̄;)せ!先生!?」



『……本当に…驚かされるよ…ベン君』



「(あ、『』が戻って来た)」









『我々はこれから「ヒッグス粒子」に次ぐ歴史的存在を発見しなければならない』










Σ( ̄□ ̄;)



その言葉に驚きながらも、なぜPは部屋の隅っこに鼻を押し付けるのか?
その事が気になって仕方ないベン.データ



うわーーーー…よく見ると部屋の隅っこ、皆少しへこんでるじゃん…
本当、なんなんだ?この、おじさん…
うわっ!しかも、鼻の形にへこんでる…