『一期一会』

 

 

 

 

色々な場面で、突然の出会いと別れ、、、

つまりは『一期一会』の出会いを経験することは良くある事ではないかと思います。

 

 

私もそうですが、時に『一期一会』の出会いは、その偶然性によってより深く記憶の片隅に残ることでしょう。

 

 

 

 

しかし、、、

『一期一会』と思っていたにも関わらず、数奇な運命に導かれるように、

 

 

仕事の場面で、旅先…はたまた釣り場所で。。。

 

人々はまたしても偶然に、再び出会いを果たすことが出来ることもあります。

 

 

私の場合では……

 

 

前回の

『原点回帰』

原点回帰



 

と言う記事で少しだけ触れた様に、、、

 

 

 

それは、まだ私がグレ釣りに目覚める前のこと、磯でのフカセ釣りを再開して間もない頃。

 

三浦半島の毘沙門・ゴミ捨て下という磯で、

全身Daiwaを身に纏った1人のグレ釣り師 Iさんとの出会いへと遡ります。

 

多くは語らっておりませんが、釣り場での姿、立ち居振る舞いや、私の図々しいまでの問い掛けに対する懇切丁寧な対応に至るまで…

 

私をグレ釣りへと誘うには充分の魅力を伝えて頂きました。

 

 

そして、私は先に帰路に着き、数日が経ってからこう思えたのです。

せっかくの釣り場での出会い、連絡先の交換をさせて頂ければ良かった。。。

 

今も多くはないですが当時は周りに釣りをする友人もほとんどおらず、専ら単独釣行派でした。

ご一緒出来れば更に色んな話が出来たし、釣りを見て勉強が出来るのになぁ…と。

 

 

 

それから私は、磯へと通いグレ釣りにどっぷりと浸かり僅か数ヶ月足らずで下田沖磯へと向かう事になるのです。

 

三浦の地磯とは比較にならない仕掛けを翻弄する波風、これは坊主もあるか?と覚悟しましたが、

そこは釣り場の懐の深さ。

グレ釣りの駆け出しだった私にも釣果のプレゼントが。

 

 

もちろん、釣り方はIさんにインスピレーションを受け、当時の状況を図りながら自分なりに考えてやったもの。

こうなると、益々のめり込んで行くというのが人としての性。

 

 

 

そして私はついに神子元島へと辿り着いたのです。

初の神子元島、圧倒的な迄の風格。

 

まさに威風堂々

 

そして激流……

 


 

 

 

初めての流す釣り。

 

Youtubeなどで調べ、イメージを湧き立てる。

しかし、やはり基本となるのは地磯で学んだこと。

 

 

釣りは繋がっている、そう感じたものです。

 

 

 

そして、3度目の神子元島へ。。。

 

台風のウネリと、昼間は夏の暑さがまだまだ抜けやらぬ9月半ば過ぎに、3人で挑んだ時の事。

 

 

 

渡船前に、船の前でまだ夜も明けきらぬ中で1人の男性と話し込む。

穏やかな口調、何処かで聞いた様な声…

 

そして、そのまま船に乗り込んで行く。

船の中でも話をして、やっぱり以前にも話した事があるような感覚。

 

 

 

次第に周りが明るくなってきた頃。。。

 

 

ん??

 

 

全身Daiwa?

そう言えばどこかでお会いした事ある顔付き。。。

※帽子とかサングラスとか掛けてると分かりづらい事ってありますよね…

 

 

私 《失礼ですが、以前どこかで…三浦半島の磯とか良く行かれませんか?》

全身Daiwaさん  《ええ、ゴミ捨て下でお会いしましたよね〜。》

私  《えっ?じゃあ、やっぱりあの時の?!》

全身Daiwaさん  《そーです。あの時はチヌやってたのにすっかりハマったようですね〜w》

私  《あははは、分かります〜?》

全身Daiwaさん  《格好がねw  前に会ってからまだ1年も経ってないのに、しかも神子元なんて。》

私  《ただのバカですね〜w でもハマるきっかけを作って頂いたので。えっと…》

全身Daiwaさん  《あ、申し遅れました。Iです。改めて宜しくです。》

私  《あ、こちらこそ。Yです、宜しくお願いします。》

 


 

 

 

 

と、そんな風にしていると神子元島へ到着、、、台風一過のためウネリもまだ大きく表側はほぼ壊滅状態。

 

そんな我々3人は船長の勧めでカリトへ上がる時…

 

 

 

私  《Iさんはどこへ?》

Iさん  《まだ決めてないけど、どこか適当に…》

私  《カリト広いし宜しければご一緒しましょう!》

 

と、再び並んで釣りができる機会が出来たのです。

 

10ヶ月振りに見たIさん。

やはり決まっています。

 


 

 

 

こうして……釣果はほどほどに。。。

しかしながら、最高の1日を得る事が出来たのです。

 


 

皆んなで記念撮影をし、連絡先を交換させていただきました。

 

『一期一会』からの奇跡的な再開を果たし、

後日、釣りにお誘いしたのはまた別のお話し。。。

 

こうして、

 

 

【再会を誓った再会】

 

 

のストーリーが誕生したのです。

 

 

 

 

 

さて、今回はどんなドラマが待ち受けているのか?

 

始めるとしよう。

 

 

 

茹だる様な暑さが毎日続く日々、どうやら梅雨明けらしい。

最近は昔みたいな梅雨ではなく、ゲリラ豪雨などと呼ばれる現象で天に貯まった雨を一気に放出するようだ。

 

 

流す釣り、流して尾長を。

想いを馳せる。

 

 

難点はこの暑さか…

クーラーに1日当たる日々を送り、自慢の夏に強い体質も鳴りを潜め体調もあまり良くはない。。 。

 

沖磯で熱中症にでもなったら…加えて次のチャンスは1人釣行になる。

不安は募るが、金曜の昼過ぎにスマホを取り電話を掛ける自分がいた。

 

 

プルルルルルル…プルルル・ガチャ   『はい、三軒屋です』

 

船長のいつもの元気な声だ。

 

私は問う。

『明日ですけど(凪は)良さそうですよね、状況はどうですか?』

 

船長『ベタ凪ですね。下りは来てますよ、悪くないと思います』

 

 

(良し、腹は決まった。)

 

私は言う。

『そうですか。流したいですけど、どっか空いてればお願いします。』

 

船長 『わかりました、お待ちしてますー』

 

 

 

そして、何時ものように夜9時に家族に別れを告げて南伊豆へとハンドルを握る。

 

港でしばらく仮眠を取り、いざ出船だ。

 

 

 

さすがにこの暑さ、客は最盛期には程遠い。

順番にお客を降ろしていき、粗方降ろし終わると船の上には6人。

 

 

大場所は先に降ろした客が降りたが、海は想像通りに凪でありどこでも乗れそうな雰囲気。

幾つか候補は頭にあり、どこにするか…な。

 

 

そして、フッと後ろを見るとご年配の男性が。。。

 

 

おや??どこかで見覚えが…

 

 

私  『以前、お会いしませんでしたか?』

男性  『そうです、あの時はどうも』

 

 

4月初めにカリトの鼻でご一緒した方だった。

名は、Mさん。

 

その時も、ウネリが強く表側はほぼ全滅に近い状態。

一緒に上がることにして、色々とお話しさせて頂いた。

 

Mさん、実は長崎ご出身とのこと。

(最近、やけに長崎に縁があったりなかったり…)

 

なんでもその時、近々に上五島・白瀬灯台に行くんですよ、とのことだった!

 

 

 

 

私  『今日はどちらへ?』

Mさん  『船長へお任せで』

私  『そうですか。再開したのも縁ですし、宜しければご一緒しませんか?』

Mさん  『ええ、是非是非。喜んで』

 

 

私は船長に伝える。

『2人で降りるのでお願いします』

 

船長  『エビ根かアンドロ!』

 

Mさんと相談し、私も行った事ない神子元島でも一級磯と呼ばれるエビ根へ2人で行くことに。

 

 

灼熱の夏磯。

1人でこじんまりとした根に上げてもらい自由を謳歌することも可能だったが、

2人になれば何かあってもお互いフォローし合えるし、何よりもっと親しくなれるだろう。

そんな考えをもった。

 

 

 

磯に上がると、ちょうど朝日が昇る。


 

何度見ても良い光景だ。

荷揚げと移動ですでに、汗だくである。

 

 

早速、釣り場を見渡す。

本島向き、船着、伊豆半島(沖)向き。

ポイントは選びたい放題だが、根がキツイと言われる名礁エビ根。

海面がまだ暗く海の中は確認は出来ないが…

 

 

本島向きにMさん、私は伊豆半島向きに釣座を構える。



 

 

逸る気持ちを抑えながら、釣り場所を整える。

もっとも心弾む時間かもしれない。

 

 

風はない、潮もまだ下りは来てない。

これからだろう。

海との対話は既に始まっているのだ。

 

 

竿2本先ほどに撒餌を打ち、仕掛けを入れる。

ジワリと馴染むがやはり潮はまだ動いておらずサラシで押される、か。。。

 

 

2投、3投…沈黙が続く。

それにしても暑い。

 

 

少しずつ下り潮が動き始めているが、本流はかなり沖を流れる。

ここは分流が根を掻き分け少しずつ入ってくるようだ。

 

潮下側に少し遠投気味に仕掛けを投入し、流して行く。

 

 

パラ…パラパラパラパラパラ…

 

磯の先端方面で右に回り込んで流れて行く辺りに差し掛かり、少しスピードが変わる。

 

 

パラパラパラ

パラパラパララララララララ…ビュルルルルルル!

 

 

気持ちの良い走り方!

合わせて上がって来たのはチビイサキ。。。

 

 

打ち返すも…チビイサキだらけ。

 

ポツポツとクチブトの30あるなしが食ってくるが釣りたいのはコレじゃない!

少し落ち着こう。

 

 

暑い夏磯、私が熱中症予防で用意した秘密兵器。


 

日陰の有り難みが良く分かる。

冷たいお茶をグッと飲み、作戦を変えて見る。

 

 

足元の流れとサラシの合流。


 

 

この時は陽も高くなっており、潮の透明度も相まって底まで見通せる。

撒餌を入れると、餌取りに…少し良い魚がいそうだ。

 

 

サラシの下にウキ毎仕掛けを入れ込むイメージで、何度か流す。

撒餌と仕掛けの投入タイミングや位置関係を変えつつ打ち返す。

 

 

Mさんが様子を見に来られた直ぐに…

 

上手く仕掛けをサラシの下に潜り込ませた。

 

 

 

っと、

 

 

 

バチチチチチっ!

 

ラインが一気に弾き出される。

 

 

突っ込む、溜める。

走る、止める。

 

 

程なくして浮いて来たのは…35センチほどの尾長!

まだまだ物足りないが、今日はこいつを釣りに来たんだ。

 

 

Mさんも、『今の走り方は気持ちよかったですねー』

 

 

 

明るくなって分かる根の荒さ!


 

掛けた魚は絶えずどこかの根に向かう。

竿とラインを信用して、止める事に徹することを意識する。

 

 

さらに撒餌を入れているとついにデカイ尾長、サンノジが出て来た。

こいつが食って来たらと思うと、、、ワクワクが止まらない。

 

 

 

しかし暑い…

 

仕掛けを投入し、後ろのクーラーに手を掛けお茶を取り出そうとした刹那…

 

 

 

イナズマのようなアタリが走る!

 

 

バリバリバリバチチチチチチっ!

 

 

中指でラインを押さえて止めようにも止まらない!

ラインとの摩擦で指が熱くなるほど走って行く!!

 

 

慌てて右手でフォローし、なんとかベールを戻して勝負を開始するも?

時すでに遅し、根に潜られ止めた瞬間に瀬ズレでプツン………

 

 

悔しさが残る…

 

 

油断禁物、魚は釣り人の殺気を察しているに違いない。。。

それに、尾長釣りに沈めはどうも合ってない。

 

 

しかしまだこれしか出来ない、可能性を信じて続ける。

 

 

 

するとっ…

 

 

 

バチンッ!

 

張り気味にして押さえていたラインを弾き飛ばすっ!

 

 

 

ギュイーーーーン!  良い突っ込み。

 

 

 

ギューーーーン、グイン、グイングイン。

 

 

ん??

グイングイン??(た、叩くじゃないか…)

 

 

しかし強い!

右に左に潜り回るがラインは一切出さずにファルシオンをガッツリ曲げ込む!

……ハナレに乗られてた人がこちらをマジマジ見ている、ヘマは出来ない!

 

 

強いやつは獲ってこそだっ!

魚が何であれ。。。

 

 

 

 

耐え切って浮かせたのは……

 

 

 

 

もうお察しだろう

 

 

 

 


 

サンノジ良型

 

 

 

汗が噴き出した。

なんであれ、獲ったし引きは楽しめたからヨシとする。

 

 

 

色々と頑張ったが…

 


 

尾長  3(30未満リリース)

口太 ~8?(25〜38くらい、オールリリース)

イサキ  多数(良さそうなのをキープ。30〜35のを3匹混み)

サンノジ  3

アイゴ  1

 

 

 

 

そして、帰港。

 

聞いてみた、『白瀬灯台如何でしたか??』

Mさん  『いや〜凪悪くて中止で…』

 

ざ、残念でした。。。。。

 

 

 

その後も後片付けなどをしながら、会話を楽しむ。

そして、お互いの連絡先を交換…便利な世の中なのでLINEにて。

 

最後は、お互いにこの日の感謝とこれから宜しくという気持ちを込めて…

 

 

握手をして、再開を誓ってしばしの別れを告げた。

 

 

 

 

 

 

 

『番外編』


尾長うまー!

イサキうまー!

 

 

 

 

〜今日の教訓〜

・夏磯にパラソル最高

・クーラーボックスの容量アップを検討すべし!

・尾長用の釣りの模索(針飲まれ防止と食わせ方)

 

 

 

 

 

 

磯吉