シーズン…だったはずなのに、全くメッキが釣れません…
去年は「いれば釣れる」ターゲットだったのですが、今年はどこも全くダメそうです
カマスも同じくで、湘南界隈はヒドイもの…
釣り友さんは、完全に湾奥へ行ってしまいました
。・゜・(ノД`)・゜・。



「え?お前、本当に釣りしてんの!?」ですか?

…( ー`_ー)…
あのーーー、ですね、私も一応釣り人なのです
週に2度は竿を出しております

で、結果、現在12連続坊主…
魚って、本当に釣りで釣れるのですか?
嘘なんじゃないですか?本当にあなたは、釣っているのですか?
あなたがただ「釣った」と思っているだけではありませんか?
「自分は釣れている」そう思ったあなたは、少し疲れているのかも知れません
ちゃんと現実を見て下さい
あなたには、大切な人がいるのではありませんか?
手遅れになる前に、ちゃんと現実を見て下さい





またもや少し、話がそれてしまいました

私が釣りの話などするなど、私が疲れているのかもしれません
話を戻しましょう



釣りをしていると、色々あります
思わぬ大物が釣れたり、考えもしなかった魚が釣れたり
根掛かりの経験のない場所で、大切にしていたルアーがいきなり根掛かりしたり
そんな想定外の出来事の中で、最も厄介なのが





釣り人とのトラブル






特に、近い場所で釣りをしていた釣り人とのトラブルですね

基本、双方気を付けているので、本当に厄介な事になる事は少ないのですが、稀に事件にまでなってしまう事もある大きな問題
警察沙汰になったり、お気に入りの釣り場だったのに2度と行くかと思うようになってしまったり、実際その場に居合わせたり当事者になると、洒落や冗談になりません

しかし、そこまでの話になれば、まだ良いのです

「はぁ?まだ良い?お前何言ってんの!?」
分かります分かります、分かりますよ

しかし、やはり「相手が敵」だからこそ、まだ良いのです

剣豪、宮本武蔵は、五輪書を書き終え剣技を極めた後、大変大きな問題に直面する事になる



強すぎるが故、相手がいなくなってしまったのです



相手がいなければ、刀を抜く事は出来ません…



「いや、いやいや、いやいやいや、待て待て待て。お前が言う事は分かるが、釣り人で言う相手とは、問題が起きる隣の釣り人でなく、魚だろ?釣り人が相対する相手は魚だろ?釣り過ぎるが故に魚がお前から離れて行くなら確かに問題だ。そこは分かる。しかし、話がまたもやそれているぞ」

…( ー`_ー)…

さすがは聡明なる読者様
話がそれていました

しかし、今回はそうも行かないのです





ケンカをふっかけて来る釣り人がいれば、場所を移動すれば良い

私の顔を覚えて逃げる魚がいるならば、私を知らない魚がいる場所を探せば良い

しかし、しかし、それでも逃れる事の出来ない「敵」…
否!

釣り人が「敵」とする事が出来ず、しかも、釣り場を変える事も許されない、究極の存在

それは…





おばあちゃん





明日、釣りに行くあなたも、その存在に悩まされるかもしれません…








私はその日も、昨年のメッキポイントで釣りをしていました
しかし、全く釣れん( ー`_ー)…
釣り友さんの話では「浅い所でやれば、メッキもベイトを追いやすいし、いれば釣れるんじゃねーの?」との事なので、漁港へ流れ込む河を遡って行こう!と思い付きました

しかし、釣れんのーーー
釣り友さんの話では、インスタグラムで知ってる方で、ココら辺りでメッキポンポン上げてるよ!との事なので、ジグやプラグを投げ倒しますが全くダメ

うーーーーん、やはり腕?

湘南界隈で釣りをしていると、実に沢山の人に声をかけて頂けます
「釣れます?」はモチロン「何が釣れるんですか?」や「いつもココで釣ってるんですか?」「狙いは?」「湘南シーバスですか!?」などなど

江ノ島に流れ出る河の周りには沢山の飲食店などがあり、たまに「店の前でやらないでくれる?迷惑なんだよ。出来るだけ早く移動してくれ!」と言う声も
もちろんこちらも気を使い、かなり店から離れてやっているのですが、遠方から来るお客様の中には「来る途中、釣り人が釣り針を投げていて来るのが怖かった」と言う方も当然いらっしゃるでしょう

そう言われれば我々釣り人は、出来る限り素早く移動しなくてはいけません。コレはマナーです
しかも「出来る限り素早く」移動しなくてはいけませんので、光の速度で場所移動します

しかし、光の速度で場所移動するので、近隣の土地は一瞬にして廃墟と化します
コレは仕方ありませんね
「光は質量の無い物質」であり、それ故に光速で移動する事が出来ます
私の様な質量のある物質が光の速度で移動した場合、その被害は甚大
例えば、戦闘機は光速よりも遥かに劣る音速で飛行しますが、それでも地上への影響を考えて、かなりの高度で飛行します
コレは、大気のある地球上で音速を超えると衝撃波が生まれ、衝撃波で地上の物質を破壊してしまうからです
上空に小さな飛行機が飛んでいても、大変大きな音が聞こえる事から理解頂けると思います

なので、私を注意した時点で、廃業する事を覚悟して下さい

あ、また話がそれました
戻します

彼等は当然「敵」ではなく、当たり前の意見を言っているだけであり、私はその場所を素直に諦め光の速度で移動し、店は甚大な被害を周りに出し廃業に追い込まれるだけの話です

ココまでは、普段から釣りをする常識のある皆様なら何度も体験している事と思います




私の光速場所移動で数万人の被害者を出したであろう被災地を背中に、河を遡って行きます

image (場所特定を避ける為、本文とは関係の無い写真を使用しています)



ジグ!

プラグ!

( ー`_ー)…

釣れんのーーー!!!
。・゜・(ノД`)・゜・。

すぼすぼとやっていると、またもや私に話しかけてくれる方が

「なぁんですかぁ?(^^何か釣れますかぁ?」

小さな小さな、おばあちゃん

『あ、ああ、いえ(^^;;まだなぁんもですよ(笑』




釣りをしながら、昼日中、良いお天気の中…
ほのぼのとした瞬間(*´∀`)
私はこーゆー釣りが、大好きなのです(^^




「何を釣ろうとしていますの?この辺りだと釣り人が沢山いますわよねぇ?いつもいつも、皆様が何を釣ろうとしているのか気になりましてねぇ(^^」

『そうですねぇ、沢山釣り人いますよねぇ(^^そこらで長くて細い竿出してる方はハゼとかじゃないですか?私はメッキという魚が釣れ…』

「あら!ハゼ!ハゼをお釣りになるの!?」

(^^?いや、違う違う、まだ話のとちゅ…

「ハゼですかぁ、そうですかぁ。実はねぇ、私の旦那もハゼ釣りが大好きで(^^」

いや、だから違…

「そうよねぇ、やっぱりこの辺りはハゼですよねぇ?でもね、あなた、それじゃダメ。その重りにゴムの虫を着けたのじゃダメなの、ハゼはそれじゃ釣れないのよ(^^」

『い、いい、いや、違う違う、違うんですよ。私はハゼ釣りでは無…』

「うちの旦那はね、イソメ?っていったかしら?ねぇ?イソメでしたっけ?それを使って、もっと小さな針をいくつも着けたのを使ってましたのよ(^^それでね、本当にもう、ぽんぽん釣ってしまうのよ〜、本当に凄いんだから、私ねただ隣でお茶飲んで見てるだけなのに、気持ち良いくらい釣るのよ。しかもね、竿の先何てほとんど曲がらないのに、釣れたのが分かるみたいなのよ。不思議よねぇアレは。グイッと竿を持ち上げたかと思うと、本当に針にハゼがいるのよ、あなたもアレ、出来るの?でもね、今の若い人の釣りは分からないわぁ、あ、あなたも同じよね、ゴメンなさいね、でも、糸の先に魚のお人形さんみたいなの着けて釣れる魚何ているのかしらね?ハゼはそれじゃダメなのよ」




や、やばい!!!!!
このおばあちゃん、話ナゲーーーーーー!!!!
Σ( ̄□ ̄;)
いや、この文章…おばあちゃんの話の端々で、それはアタリと言って、竿先が目に見えて曲がるより先に手に感じる感覚があって…や、それは合わせと言って、魚がのった瞬間に竿を上げる方法なんですよ、と言うとするも、全てはまるで聞こえないかの様に無視され話が続行される!
マシンガントークの宝石箱やぁぁあぁぁああーーー!
Σ( ̄□ ̄;)

と、私がそう考えているこの瞬間も、おばあちゃんの話は止まることを知らない!

「ハゼはね、ちゃんと狙うんですって。あ、ゴメンなさいね。でもね、あなた釣れてないみたいだから話してるのよ?旦那はね、本当にハゼをぽんぽん釣ってしまうのよ、私ね、隣でお茶飲んで見てるだけなのに、本当にぽんぽん釣ってしまうのよ」

お茶の下りはさっき話してたよおばあちゃん!
Σ( ̄□ ̄;)

「だからねぇ、あなたも餌にしなさいよ。餌ならすぐ釣れちゃうのよ?本当よ?あ、ほら、今電車が来たでしょ?あの橋の下辺りでよく釣ってたわよ。ああ、そう、それで思い出したわぁ、懐かしいわねぇ、うちの旦那ね、湘南産まれの湘南育ちなの。でね、あの橋、今はあんな風に線路に入れない様になってるでしょ?でもね、昔はあんな風でなくて、線路に入れたのよ〜、でね、笑っちゃうんだけど、旦那ったら子供の頃、あの線路の上から河に飛び込んで遊んでたんですって。それでね、すぐにお巡りさんが来てこっぴどく怒られて(笑本当困った人よねぇ(^^」

Σ( ̄□ ̄;)Σ( ̄□ ̄;)Σ( ̄□ ̄;)
本格的にヤベェ!!!
おじいちゃんの話出てきた!!!
その間私は
『はは(苦笑それはそれは(^^;;』の連発
釣りにならない!!!

何とか逃げる方法は…と考えを巡らすも、何となく話の途切れを狙う隙が全く無い!

こいつ…只者ではない!!!

しばらく苦笑いを続けていると、ついに隙を見つけ…いや、偶然にも隙が!




ググッ……

『お?何か来た…か?………』

「あら!?」

グググググ!!!!

根掛かりかあぁーーーーい!!!
。・゜・(ノД`)・゜・。

いや、違う違う!。・゜・(ノД`)・゜・。ではない!
(*´∀`)ノだ!
ここで根掛かりロストで場所移動の口実誕生!
Σd(-`ω´-〃)




と、思ったら

『っ、あらっ!イケナイ!何だか話長くなってしまいまして、本当ゴメンなさいね(´・ω・`)』

お?

『ゴメンなさいね、本当。私ね、家があそこなのよ(橋を渡った先の、本当に橋の横。すぐそば)だからいつも釣り人を見ててね、ちょっと気になってしまって。邪魔しちゃったかしら。ゴメンなさいね(´・ω・`)』

おお?

『釣りに集中して下さいね(^^ゴメンなさいね(´・ω・`)』

い、いえいえ、そこまで謝らなくても(´・ω・`)

『ハゼ釣り頑張って下さいね。失礼しますね。ゴメンなさいね(´・ω・`)』

「い、いえいえ、そんなそんな(^^;;私もあまり、お相手出来ませんで(^^;;」

そう言うと、おばあちゃんは、何となく寂しそうに帰って行きました…
んーーーー、何だろう…この気持ち…
もう少しちゃんと話してあげれば良かったかな…
(´・ω・`)
でも、コレで釣りに集中出来る(^^;;

なぁんか、おばあちゃんって…こう…相手してあげたいしってのはあるし、でも、話が一方的な傾向があって会話が成立しないしで悩ましいなぁ…(´・ω・`)





メッキ調査再開!Σd(-`ω´-〃)
やはり魚はいそうなので、色々と試して…



しかしその時、私はまだ気付いてはいなかったのです



すでに、恐ろしき旋律が奏でられている事に…



偉大なる詩人、ゲーテの詩「魔王」

その「魔王」から、天才音楽家シューベルトが作曲した同名の名曲「魔王」の日本語訳
「息子よ、何を恐れて顔を隠す?
お父さんには魔王が見えないの?
王冠とシッポをもった魔王が
息子よ、あれはただの霧だよ」は、あまりにも有名

この時シューベルトはまだ10代であったと言われています
やはり、本物の天才は産まれ付いての天才なのでしょう

あ、いけない、また話がそれました






釣り場の目と鼻の先の、おばあちゃんの家から

おばあちゃんが、出て来たのです

私の視力は、右1・5、左2・0

ハッキリと私の目に写る




おばあちゃん



おばあちゃんの手にある

「お茶と干し柿」




っつっつつっ!!!!!!
Σ( ̄□ ̄;)Σ( ̄□ ̄;)Σ( ̄□ ̄;)




う、ううう、嘘だろ……

しかし現実は、否応なしに私に襲いかかります






「さっきはゴメンなさいねぇ(^^」




いらねーーーーからあぁあぁあぁーーー!!!
。・゜・(ノД`)・゜・。
お茶も干し柿もいらねぇーーーからあぁあぁぁ!!!



「でもねぇ、本当にうちの旦那ったら困った人なのよ。線路を越えた先に杉林があるでしょ?あそこはね、昔は桃の木が沢山あったのよ、でね、旦那ったら、いつもそこの桃を盗んでは食べてたから目を付けられてねぇ」

手に持つお茶を飲み、干し柿を食べるおばあちゃん







お前が飲んで喰うぅぅんかあぁぁああぁーーーい!!!!
Σ( ̄□ ̄;)Σ( ̄□ ̄;)Σ( ̄□ ̄;)Σ( ̄□ ̄;)Σ( ̄□ ̄;)







その後もおばあちゃんの話は止まる事を知らず、私の釣りはすでに釣りではありません
もはやここは「魔王」の支配する「老人ホーム釣り部」!!




まだ時間は早いが…帰ろう…もう、この地獄から抜け出すには帰るしかない…
帰ろうとすれば、おばあちゃんも帰るだろう…
うううう……
もう少しここで釣りたかったのに…貴重な休日だったのに…
無念…




しかし、聡明な皆様ならば、すでにお考えの事と思います

「魔王」の存在を認めるならば「神」の存在もまた、認める事が出来るのではないか?

そう、神は私に、チャンスを与えて下さったのです!




「あら、もうお茶も無くなってしまいましたわ(^^本当に今日は、つまらないお話に付き合ってくれてありがとうねぇ(^^」

ぐっ…そう言われると…なんか、ゴメンなおばあちゃん
(´・ω・`)
たいしてちゃんと話してあげられなくて…
(´・ω・`)

でも、本当にゴメンな、コレでやっと、釣りができるよ

タマヅメには間に合うし、よっしゃ!コレからだ!

帰って行くおばあちゃんの背中に哀愁を覚えながら、気合を入れ直します!!!
Σd(-`ω´-〃)

メッキメッキメッキーーーー!!!

タマヅメ十分!!!

ピチパチとボラが跳ねていやがるぜ!!!

釣るぞーーー!!!!!






幻想文学と編集者の立ち位置に揺れ、儚く旅立った、私の愛する二階堂奥歯さんも言っています

「詩とは、この世界を現す真実の言葉。その美しさに、いつも私は驚愕し、困窮し、そして心を踊らせるのです」

詩の天才、ゲーテの詩「魔王」






う、嘘だろ……
そ、そんな事が………

タマヅメでメッキを狙う私の前に

ゆっくりと

ゆっくりと






おばあちゃんが…





そして、その隣には






っつっつつっ!!????
おじいちゃんっっ!!!????
Σ( ̄□ ̄;)Σ( ̄□ ̄;)Σ( ̄□ ̄;)





「さっきの話をね、旦那にしたの。そしたらね、ハゼ釣りを教えるって聞かないのよこの人!本当にしようがない人よねぇ(^^でね、この人ったら、昔はね、この辺り桃の木が沢山あったのよ、それでいつも桃を盗んでは食べてたから、お巡りさんに眼を付けられてね!でも、もっと酷いのよ!この人ったら!あそこに線路があるでしょ?子供の頃にはあの線路からこの河に飛び込んで……」



だから、その桃の話しはさっき聞いたよ!!
Σ( ̄□ ̄;)



『家内の話はいいよ。こいつはな、いっつも話しが長いんだ。私が若い頃には、あそこの〜、ほら、見えるだろう?あの線路から河に飛び込んで遊んだんだよ!たまに桃の木に登って桃を盗んで食べたりしてね!本当にねぇ、今は出来ない様な遊びが沢山あったんだよ?でも最近はゲームばっかりだろう?でも、あなたが釣りをしていて、釣れなくて困ってるって家内が言うんでねぇ!ハゼ釣りを教えてあげるよ!任せなさい!』



おじいちゃあぁあぁあぁーーーーんんん!
桃の話!もう夢に出るから!桃が夢に出るの桃太郎以来の快挙だよっ!Σ( ̄□ ̄;)








偉大なる詩人、ゲーテの詩「魔王」

その「魔王」から、天才音楽家シューベルトが作曲した同名の名曲「魔王」の日本語訳
「息子よ、何を恐れて竿を隠す?」
『お父さんには魔王が見えないの?のべ竿と仕掛けを持った魔王が』
「息子よ、あれはただの、おばあちゃんとおじいちゃんだよ」
は、あまりにも有名