【伝説の巨大魚 タキタロウに会うために】

 

 

山形の朝日村の山奥にある山上湖。

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この湖の名前は「大鳥池」

 

この何の変哲もない池には昔から奇妙な言い伝えがあった。

 

この池には体長3mにも及ぶ巨大魚が棲んでいるという。

 

日本の淡水魚でこれほどまでに大きくなる種の魚は他に例を見ないため、その話の信憑性は低いと思われたが、地元住民は決してその存在を疑わなかった。

 

なんせ、本当に見たり、捕獲した事実があるのだから・・・と。

 

 

そして地元住民はその巨大魚をこう呼んだ。

 

 

 

「タキタロウ」・・・と。

 

 

 

 

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それは私が釣りを復帰してまだ間もない頃である。

 

 

私は大好きな「釣りキチ三平」を本屋で買って読んでいると、懐かしく胸がわくわくする話があった。

 

 

「O池の滝太郎」

 

 

これは山形県の大鳥池に存在したと言われる伝説の巨大魚タキタロウがモデルとなった話で、非常に私の好奇心をかきたてた。

 

 

そこで、私は子供の頃からUMA図鑑などで目にした事のある「タキタロウ」について詳しく調べて見たくなったのだ。

 

 

 

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この世の中は非常に便利だ。

 

 

調べたいものがあれば、パソコンにその文言を入力するだけで、欲しい情報が集まってくる。

 

 

そして、私はここで初めて、大鳥池は山形県にあるのだと知った。

 

しかし、その大鳥池は車で行ける場所から、徒歩で4時間程歩いていく必要があり、本格的な登山をする必要がある。

 

 

思いつきで行けるような場所ではないのだ。

 

 

そこで、一度の遠征でタキタロウのいる大鳥池に向かうのではなく、その前に確固たる情報の収集に努めるため、まず登山口にあるタキタロウの資料がある「タキタロウ館」に行く事にした。

 

このタキタロウ館では毎年、タキタロウ祭りという山開き行事があり、そこでタキタロウについての講和もあるらしく、どうせ行くならそのタキタロウ祭りに参加するべく日程を調整し、山形県鶴岡市へと足を運んだ。

 

 

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車で約4時間半・・・

 

 

自然豊かな景色を見ながら、赤川を覗きつつ、ついに山形県鶴岡市・・・タキタロウ館に到着!!

 

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入口にはタキタロウの看板があり、ワクワクが止まらない!

 

 

タキタロウ館や、その前のキャンプ場は祭り会場となっており、色んな出店やイベントが行われていました!

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タキタロウ館に入ると、等身大のタキタロウのレプリカが置いてありました!!

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これが本当にいるのか・・・?

 

 

いるのだとしたら本当に凄い・・・

 

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そして程なくして、タキタロウの調査を行っている方達の講和が始まった。

 

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話を私なりにまとめるとこうだ。

 

 

タキタロウは、1.5~3mと言われる巨大魚で、冷水を好み2℃~3℃の水温を好むとされている。

 

そして、特徴は、身体は褐色であり、口が兎のような三口で下顎が出ているのが特徴。

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【タキタロウの写真と言われている写真】

 

身は赤くて脂が多く、焼くと脂が多くて上手く焼けなかったという。

 

目撃談が多いのは9月から10月が圧倒的に多かったらしい。

 

 

このタキタロウの正体については、色んな研究者等からも仮説が浮かび、イトウ説やアメマス説が有力とされている。

 

 

タキタロウが登場する最も古い文献は、松森胤保『両羽博物図譜』で、この中の「岩名」の項目に大物ヲ瀧太郎ト云 五尺計ノモノ大鳥川ヨリ流レ来ルコト有ト聞クという記述がある

 

この時代から、五尺=約150㎝の巨大魚の話があったというわけだ。

そして、そのころからタキタロウは岩魚の種ではないかと考えられてきたようだ。

 

近年では、1982年に、旅館・朝日屋の主人らが山中より小魚を追う2mぐらいの巨大な魚影を目撃している。

 

1985年、体長約80cmの大型魚が捕獲され、その際、2人の専門家に鑑定を依頼したが、「アメマス系のニッコウイワナ」と「オショロコマに近いアメマス」という2つの返事があり、その正体ははっきりとはしなかった。ただし、アメマスもニッコウイワナも生物学的にはイワナ属に属する種であり、やはりこの魚がタキタロウなのかとも思われた。

 

しかし、タキタロウは繰り返すようだが、1.5~3mと言われる巨大魚。

 

80㎝程度の魚であるなら、アメマスはもちろん、イトウやニジマスだってそのサイズに達する。

 

よもやそれは伝説の巨大魚でもなんでもない。

 

 

では、タキタロウの正体はいったい・・・

 

 

私個人的な願いを言えば、タキタロウはタキタロウであって、他の種の魚ではないと思いたいのだが、現実的に色んな目撃情報や特徴を考えた時に、私なりにタキタロウの正体の仮説をするならば、キングサーモンではなかろうかと思っている。

 

 

キングサーモンは、本州では釣れない魚といわれるが、過去にこの大鳥池と繋がる赤川では、キングサーモンを掛けた事があるという情報が残っている。

 

キングサーモンなら、最大サイズが1.5m

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タキタロウの1.5~3mという枠の中にも入るし、実際問題、間近で1mを越える魚を見る機会のある人等は少なく、初めてその巨大さを見たら1mが、1.5mに見えてもおかしくない。

 

1.5mが、2mぐらいに見えてもおかしくない。

 

つまり、3mというのは誇張されて伝わったサイズであって、実際は1.5m程度であったのではないだろうか。

 

 

そして、身体の色が褐色であるという事と、9~10月に大鳥池で目撃談が多いのは、サケ科の魚の遡上時期と被る部分があることから、タキタロウは赤川水系に迷い込んだキングサーモンの迷い鮭ではないかと思っている。

 

 

そのため、極まれにしか姿を現す事がなく、そのような巨大な魚が居るはずもないという先入観が背中を押し、たまたま目撃されたキングサーモンの迷い鮭が、伝説の巨大魚タキタロウになったのではないか。

 

 

しかし、近年になってタキタロウの目撃談はすっかりなくなってしまった。

 

地球温暖化によって、気温の変動によってキングサーモンが行動できる水温の範囲が、もう山形県より北になってしまったからなのか・・・

 

 

真相は定かではないが、この巨大魚タキタロウの存在は、今も尚地元住民と、多くの釣り人の夢を掻き立てるものとなっている。

 

 

私は、講話のあと、タキタロウの資料が多く展示されているタキタロウ館にしばしとどまり、色んな情報を目に焼き付け、タキタロウに一層思いを馳せてていた。

 

 

 

大鳥池のタキタロウ・・・

 

もしかしたら、伝説の巨大魚タキタロウを次に釣るのは、あなたかもしれない。

 

 

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