「釣り」は常に危険と隣り合わせである。

 

時に、命を落とす場面にも遭遇するわけだから、あらゆる可能性を考えて万全の状態で挑みたい。

 

ライフジャケットにフィッシングシューズ。

 

クマよけの鈴とスプレー・・・

 

しかし、万全を期していても気を抜いては行けない。

 

足元は大丈夫か・・・ 水面だけに意識を集中させていないか・・・

 

それではダメだ・・・

 

 

上だ・・・上に気をつけろ!!

 

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この日、私は家の近くの川でのんびりと鯉を釣ろうと、鯉釣りの用意をし、川で得意げに準備を済ませて鯉釣りをしていた。

 

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パンプカと言われる、いわゆる食パンにハリを付けただけの仕掛けで、川の上流からパンを流して、鯉が食いつくのを待つという具合だ。

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この釣り方は目視できる為、鯉が浮いてくるとドキドキするし、とても簡単なので気に入っていた・・・

そんなパンプカ釣りで、この川で時々目にするメーターオーバーの野鯉を狙って釣りをしているとき、下流の方へ流れて行ったパンをカラスやトンビがさらっていく・・・

 

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まぁ、鳥の為に撒いたパンではないが、釣りの邪魔にならない場所でパンを食っている分には良しとしよう・・・

だが、この日はとにかく鯉が渋い・・・

しかし、鯉の食い気は急にスイッチがはいるので、そのタイミングをひたすら待つ。

すると、撒いてあるエサをパク・・・パク・・・

浮いてきた!

しかも、デカい!

ついにメーターオーバーでるか!?

仕掛けのパンの方へ向こうから近づいてくる。

食え・・・

食え・・・

もう少し・・・

 

すると、上空からバシャ!!!!

ええ!?

 

トンビが油揚げを掻っ攫って行くかのように、鯉からパンを奪って行った!

 

おおおおおい!!!

 

せっかく鯉が食い気出したのに、ふざけんなよ~・・・

 

 

お~い・・・

 

 

トンビは電柱に優雅にお食事タイム。

 

「ピーヒョロロロロ~♪」

 

「ピーヒョロロロロ~♪・・・じゃねぇよ!!!」

 

 

頼むから邪魔しないで!!!

 

 

再び釣りに興じる私・・・

 

 

しかし、いったん警戒心を覚えた鯉はしばらく姿を見せる事はなく、ただ時間だけが過ぎていく。

 

 

撒き餌に撒いているパンは下流で、トンビとカラスが群がっている。

 

 

ぐ・・・

 

 

しかし、私の我慢が実を結んだのであろう!

 

ついに鯉が再び浮上し、撒き餌を食べ始めた!!

 

 

よし!

 

川の流れに自然に流れる様に、仕掛けのパンを上流にキャストして流す・・・

 

 

食え・・・

 

 

食え・・・

 

 

もう少し・・・

 

食え~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

バシャ!!!!

 

 

えぇ!?!?!?!?

 

 

またあのトンビ野郎!!!いい加減にしろ!!!!!

 

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再びトンビが仕掛けのパンを奪い去って行った・・・

 

 

またかよ・・・

 

 

すると、落胆する私の目に、さらに見たくない物が・・・

 

 

なにやら、ユラ~っとラインが上空へ向かって伸びていく・・・

 

 

え・・・

 

 

まさか・・・

 

 

そんな・・・

 

 

嘘だろ!?

 

 

やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっぉぉぉぉお!!!!!!!

 

 

トンビの足にハリが掛かってしまったらしい!

 

 

辞めてくれ!

 

 

返して!!!

 

ジャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ドラグが止まんね~!!!!!

 

空に向かて行く相手をどうしたら良いってんだ!

 

 

上空に舞い上がる怪鳥の勢いは想像よりもはるかに強く、巻いてあった100mのラインがあっという間に出されてしまった!

 

 

周りには電線も多いし、このまま切れたら大参事だ!

 

 

ドラグを締めきってロッドが折れるの覚悟で寄せると・・・

 

 

何とか寄ってきた!!

 

 

思うように飛べないトンビは色んな場所に着地しながら、また違う方向へ飛び続け、そのたびにドラグが出されるが、ようやく観念したのはその5分後。

トンビが地面から飛び上がったタイミングで力いっぱい引っ張ると、力尽きて川に落下した。

その後、疲れきったトンビをランディングネットで御用。

死闘の末にトンビをキャッチ・・・

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掛かってしまったのは不運ではあったが、脚にかかったフックも簡単に外せたし、何よりラインがくっついたまま自然に放さずに済んで本当によかった。

トンビはやはりおびえているのか、威嚇・・・

 

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足の爪と、クチバシがとても鋭いので、容易に触らないようにしましょう。

 

何はともあれ、無事に還せる事が確定したので、記念撮影!

 

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もう、パン横取りしないでくれよ??

 

少し休んだ後に羽ばたいて帰るトンビを見て一安心。

 

私の忠告が通じたかかはわからないが、その後トンビが私の近くのパンを奪う事はなくなった。

 

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「釣り」は常に危険と隣り合わせである。

時に、命を落とす場面にも遭遇するわけだから、あらゆる可能性を考えて万全の状態で挑みたい。

ライフジャケットにフィッシングシューズ。

クマよけの鈴とスプレー・・・

しかし、万全を期していても気を抜いては行けない。

足元は大丈夫か・・・ 水面だけに意識を集中させていないか・・・

それではダメだ・・・

上だ・・・上に気をつけろ!!